地盤改良の工法とその特徴

杭工法

表層改良工法や柱状改良工法で対応できない場合は杭工法です。

杭工法は杭先端のみで建物の荷重を支持する場合の工法で、軟弱層が8m以深まで 連続している場合に適用されます。 鋼管杭工法(詳しくはこちら名古屋の地盤改良会社のサイト)の場合は建物と地盤との兼ね合いもあり、超軟弱地盤や腐植土が厚く堆積している 地盤に盛土をしたときなど、地盤沈下が発生しやすい土地で採用すると建物の抜け上がり現象 が発生することがあります。 鋼管杭には先端が閉じた閉端鋼管杭及と先端の開いた開端鋼管杭がありますが、 主に使われているのは開端鋼管杭です。 開端杭は支持層への貫入性が良いので多く利用されており、開端鋼管杭を地盤に押込むと 鋼管の内部に土が入り込み、管内土柱と杭の内面の摩擦抵抗が徐々に増大して閉管杭の 先端限度支持力と等しくなります。 この状態が閉管効果が発揮された完全閉管の状態となります。 しかし、これは先端支持力が大きくはないことを意味しているので、負の摩擦力の作用する 場所では慎重な検討が必要でしょう。 鋼管杭の長所は鋼材の引張り強度が圧縮強度とほぼ等しいので、曲げや引張り力に対して 有利であることです。 短所としては腐食による劣化がありますが、一般的には1ミリ程の腐食しろを考えておけば 腐食対策としては十分とされています。 鋼管杭工法が適したケースには、崖条例に掛かる場所での地盤改良があげられます。