地盤改良の工法とその特徴

表層改良工法

表層改良工法は浅層改良工法とも呼ばれます。

表層改良工法とはセメント系固化材を軟弱地盤に散布し、原地盤の土と混合・攪拌を行って版状の固結体をつくる工法です。 この工法は軟弱層が2m以浅に分布している場合に適用される、戸建て住宅を対象とした地盤改良工事での工法です。

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柱状改良工法

柱状改良工法でも液状化の対策を兼ねることは可能です。

柱状改良工法とは、軟弱地盤の土に柱状の改良体を均等に埋め込んで軟弱地盤との摩擦で 支持力を得て基礎を支えるための工法です。 柱状改良体としてはセメント杭、木杭、採石杭、砂杭があります。 ほとんどの柱状改良はセメント系固化材と水を混ぜたセメントミルクを注入攪拌して、 地中に柱状の改良杭をつくる工法で行われます。

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杭工法

表層改良工法や柱状改良工法で対応できない場合は杭工法です。

杭工法は杭先端のみで建物の荷重を支持する場合の工法で、軟弱層が8m以深まで連続している場合に適用されます。 鋼管杭工法の場合は建物と地盤との兼ね合いもあり、超軟弱地盤や腐植土が厚く堆積している 地盤に盛土をしたときなど、地盤沈下が発生しやすい土地で採用すると建物の抜け上がり現象 が発生することがあります。

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六価クロムと土壌汚染

六価クロムは危険な発がん性物質です。

セメント系固化材を使用した地盤改良は、非常に危険な土壌汚染物質であるとされる六価クロムが発生する可能性があります。 六価クロムとは、クロム酸や重クロム酸カリなど化学式で六価にあたるクロムを指します。 地盤改良を行う際にはこのクロムが発生する危険が指摘されています。

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