地盤改良の工法とその特徴

表層改良工法

表層改良工法は浅層改良工法とも呼ばれます。

表層改良工法とはセメント系固化材を軟弱地盤に散布し、原地盤の土と混合・攪拌を行って 版状の固結体をつくる工法です。 この工法は軟弱層が2m以浅に分布している場合に適用される、戸建て住宅を 対象とした地盤改良工事での工法です。 もともと道路の路床改良などで採用されてきた工法で、現在でも仮設道路や駐車場など 多岐にわたって適用されています。 戸建て住宅の基礎地盤に表層改良工法を採用する場合は、施工精度を高めて施工管理を 厳密に行うことが重要となります。 また上下水道管やガス管、排水マスや浄化槽への配慮なども求められます。 円柱や鋼管などと違って支持力計算が難しいので、施工管理の面でも充分な配慮が必要です。 施工後は載荷試験などの確認作業を行い安定性をチェックします。 ただし、改良深度内に水位があって混合攪拌が困難な場合や、改良する必要のある範囲が 隣地または道路際まであり、境界ブロックや隣家、道路等に影響が出ると懸念される場合は 表層改良工法の適用はできません。 また特殊な表層改良工法として、地盤面を丸ごと発泡スチロールと置換える 「コロンブス工法」があります。